近年、オープンなSNSからDiscord等を拠点としたクローズドコミュニティへのユーザーの移動が一段と進んだように感じます。ものを書く人々もまた以前より明確なかたちで集団に帰属するようになり、そうした集団の凝集性も高まってきているように思います。これは密なコミュニケーションや大きな企画を実現しうる一方、派閥形成や、「クローズドなコミュニケーションのなかで何が起きているのか」についての疑心暗鬼を生みだしうるという懸念もしています。
私はこうした情勢を踏まえ、2022年8月26日から2037年8月25日まで、次のような規律をおのれに課します。スローガンにすると「書き物に関する孤立主義」となります。
「書き物に関する孤立主義」
- 私(=misora100/髙橋身空/髙橋実理)は、おのれの「小説、エッセイ、翻訳、批評、日記等を書き、公表する」活動に関して、原則的に同人サークル「金星のこととか」の唯一のメンバーとしてのみ行います。不要な非公開コミュニティへの参加や、(二人の古い友人を除き)個人的な連絡は慎みます。ものを書く方と、必要以上に交流を持たないようにしたいということです(ごめんなさい)。ただし、特定の目的のために時限的に設立された、ファシリテーション方針およびメンバーシップが明確に定められた読書会やライティング・サークルに参加することはあります。
- 私が書いたものを公表するのは、同人サークル「金星のこととか」の活動としてのみです。新たな制作物の発表場所は個人サイトのトップページで定めるものに限られ、それ以外いかなる場にも文章等を発表しません。
- 同人サークル「金星のこととか」の制作物は、私の単著としてのみ作成します。特に同人誌については、(製本・印刷を除き)基本的に私一人でのみ制作します。ただし〈大きな本〉でのみ、デザインやイラスト等を他の方に依頼するかもしれません。
- 「1」「2」の例外として、「髙橋実理」として「小説の翻訳」を発表する場合、「金星のこととか」内での一人での活動にはこだわらないこととします。「小説の翻訳」を目的とするコミュニティには、(もちろん受け入れていただけている限りでの話ですが)継続的にコミットしようと思います。
- (2022年9月28日追加)「1」「2」のもう一つの例外を定めます。「髙橋実理」として「批評の翻訳」を、「金星のこととか」内での一人での活動に限らず発表するかもしれません。しかし、本項はきわめて抑制的に運用します。具体的には5~10年に1回程度にとどめることを想定しています。
書き物以外ではむしろ交流する
- 「書いて公表する」以外の活動では積極的に他の方々と交流したいと思います。たとえば、TRPGのような本質的にコミュニティ的である(=継続的な友人を必要とする)遊びでは、むしろ積極的にコミュニティにコミットしたいと思います。
- 私は校正・校閲経験があり、このスキルは知り合いの方に限りますが必要に応じて提供したいと思います。